GNSS測量

GPS衛星のイメージ図
 カーナビなどで知られる「GPS」。これはアメリカ合衆国が軍事用に打ち上げた約30個のGPS衛星のうち、上空にある数個の衛星からの信号をGPS受信機で受け取り、現在位置を知るシステムです。汎地球測位システムとも呼ばれています。これに対して、「GNSS」はGlobal Navigation Satellite Systemsの略で全地球航法衛星システムのことであり、アメリカが運営しているGPS、欧州が進めているGALILEO、ロシアが再構築しているGLONASS、日本が打ち上げを計画している準天頂衛星等測位衛星の総称です。
 人工衛星からの電波を受信して測量することを「GPS測量」と呼称していましたが、前述の通りGPS衛星だけでなく、色々な衛星からの電波を利用できるようにGPS測量は「GNSS測量」と名称を変えました。

電子基準点写真
 この電波情報を収集するのが電子基準点です。電子基準点は高さ5mのステンレス製のタワーにGNSS衛星からの電波を受信するアンテナと受信機が内蔵された構造になっています。
  得られたGNSS観測データは、リアルタイムでつくばの国土地理院に集められます。 国土地理院では、地震・火山等の調査研究のための地殻変動監視及び各種測量の基準点として利用するために、全国に1200点の電子基準点を約20kmから30km間隔で設置しています。

RTK-GPS測位システム

 RTK-GNSS(リアルタイムキネマティック)測位とは、GNSSのアンテナを移動しながら、リアルタイムにその位置を高精度に測定する方法であり、次のような特長があります。
  • 測量する2点の見通しがなくても可能である。
  • 天候に左右されないため、雨天・霧・夜間でも可能である。
  • 精度が比較的高く(精度20mm)「世界測地系」のデータが得られる。
  • リアルタイムに計測でき、作業効率も良い。
    RTK-GPS測位システムイメージ図

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